1. 返済に偏るとどうなる?家計が住宅ローンの返済に偏ると、他の備えが不足する事態が想定されます。例えば、老後資金は「老後2000万円問題」などでも話題になったように、一般的にまとまった資金が必要です。リタイア間近に準備を始めても、十分な資産を築けないかもしれません。同様に、教育費も資金不足が起こり得ます。返済に偏りすぎると、こうした将来の支出に対して不安を感じやすくなるかもしれません。その備えとして、「資産形成」という考え方を知っておくことが役立ちます。2. 「返済」と「資産形成」のバランスはどうすればいい?住宅ローンの返済と資産形成は、どちらか一方を優先すべきものではありません。大切なのは、現在の家計状況に応じた無理のないバランスです。「続けられるかどうか」を基準に考え、返済と資産形成を両立させることが望ましいです。例えば、住宅ローンの支払いは繰り上げ返済も選択肢ですが、生活費を除いた収入のすべてを返済に回すのではなく、ローンの支払いは毎月の返済にとどめ、余裕資金は貯蓄や投資に振り向けるという考え方もあります。将来に備えておくことで家計の柔軟性が高まるでしょう。3. 資産運用を始めるなら…「日常生活のリスクに備える資金」を確保しよう!資産運用を始める前に、まず意識したいのが「日常生活のリスクに備える資金」です。病気やケガといった予期せぬ支出が生じても、現金・預金で備えておけば当面の生活を維持することができます。資産運用は日常生活のリスクに備える資金の確保が前提です。緊急的な支出はいつ起こるかわかりません。投資を始めても、こうした支出が生じればせっかく築いた資産を取り崩す事態が想定されます。日常生活のリスクに備える資金がない人は、まずはその準備を優先しましょう。目安は生活費の3カ月分以上です。1カ月の生活費が20万円なら、60万円以上を備えておきましょう。こちらはすぐ使える預貯金で確保しておくと安心です。生活の土台を整えたうえで資産運用を検討することが、長期的に無理なく続けるためのポイントです。